
Paragon Photography ATSUSHI
子供の撮影のコツを教えます。【簡単撮影術】その2
更新日:2021年1月14日
こんにちは。Paragon Photographyのアツシです。
今回も、プロカメラマンとして活動した20年以上の知識と経験で得た撮影のコツをお伝えします。スマホでも一眼カメラでも使えるコツです。
今回のテーマは「体をどこで切るか」です。
ちょと怖い感じに聞こえますが、画面内に被写体(写真に写る人)のどこまで入れるべきか、ということです。
結論から言うと、体を画面で切る時は、関節で切らないということです。
特に、首、手首、足首では切らないでください。
早速、写真で説明しますね。
女の子の全身写真です。コツとしては、全身を画面に入れる時は、頭上のスペースは足元のスペースよりちょっと広めです。

上下のスペースが同じくらいでも良いのですが、目の錯覚で足元が広く見える時があるので、頭上のスペースを多めにした方がバランスが良くなります。

この画像をトリミングしてみます。ちょっとだけ寄った感じです。

これは、構図としてOKです。ふくらはぎ部分で切ってバランスも取れてます。
次のこれは、どうでしょうか。

これは、残念。NGです。なぜかというと、足首で切っているからです。雑誌など見てもらえれば分かりますが、足首で切るプロカメラマンは殆どいません。
これは、ルールと言うより、人間の感覚的に気持ち悪く感じるからだと思います。
では、どこで切ると良くて、悪いのか、答えがこれです。

首、手首、足首はNG。 OKの方は、二の腕(上腕部)、前腕部、太腿、ふくらはぎです。
状況に応じて、腰もOKです。この写真の場合は、腰が手と重なるのでNGです。この辺りは、この後説明します。
答えが出たところで、良い例、悪い例を出すので確認してみましょう。
良い例から。

太腿で切ってます。

前腕部で切ってます。

二の腕、上腕で切ってます。
次は悪い例を見てみましょう。

手首が切れてるのが頂けないです。もう少し上で切った方が良いです。

これは、痛い感じです。何も首で切らなくてもいいのに。
そのほかの悪い例です。

つま先が、ちょっとだけ切れてるのが気になる〜。
どうせなら、全部入れましょう。

腰の辺りで切ってるのですが、指先も切れてるのでNGです。指先にも表情があるので、どうせなら入れましょう。

頭がちょっとだけ切れてる。これも気になる。
頭を切るのが悪いわけではないんです。時には、頭を切ることで良い写真になることもあるのですが、それは次回以降でお伝えしますね。
おまけにもう一枚。

悪くないです。これはこれで良いのですが、先に出したOK写真と比べてみましょう。

比べたら、先に出した左の写真の方が、足が見えてスッキリしてますね。右の写真は胴長にも見えます。どうでしょうか。ちょっと上級向けだったかな。
こんな感じで、「体をどこで切るか」についてのお話でした。
とりあえずは、NGの首、手首、足首を覚えておいてください。
記事の最初に関節で切らないと言ってるので、もう少し言うと、膝もよろしくないです。NGとまでは言いませんが、膝も避けた方が良いです。
今回はここまでです。
次回も、もう少し構図の事をお伝えします。